私は監査法人で約17年間、監査やアドバイザリーの現場に立ち続けてきました。
経済金融の実践的な学びを通じて目の当たりにしたのは、私たちの社会が
「資本の論理」という、とても大きな、そして力強いルールで動いているという事実です。
大航海時代から続くグローバル化の歴史、通貨の仕組み、そして今の金融システム。
これらはすべて、人類がより豊かになろうとして積み上げてきた「知恵」の結晶でもあります。
そして、そのルールを読み解くための共通言語こそが「会計」なのです。
ただ残念なことに、私たちはこの「社会のOS(基本ソフト)」とも言えるルールを、
学校で教わる機会がほとんどありません。
「お金のことはよく分からない」「経済ニュースは難しくて苦手」
そう感じてしまうのは、あなたが悪いのではなく、単に「地図」を持っていないからに過ぎません。
私が目指しているのは、会計や経済の知識を、専門家だけのものにしないことです。
会計は、企業の状態を知るためだけのツールではありません。
私たち一人ひとりが、この変化の激しい時代を迷わずに歩くための「羅針盤」です。
金利の動き一つで、私たちの生活はどう変わるのか。企業の決算書から、
どんな未来へのヒントが読み取れるのか。
仕組みが分かると、漠然とした不安は「納得」に変わります。
そして、世界が今までとは少し違った、鮮やかな景色に見えてくるはずです。
「なぜ、今こうなっているのか?」
その背景を、もう少し気楽に、けれど深く、一緒に考えてみませんか?
知ることは、あなたの人生をより自由に、そして豊かにする最初の一歩になるはずです。
佐藤のりかず
公認会計士